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『真夜中のハーリー&レイス』

昨夜放送された清野アナのラジオ番組『真夜中のハーリー&レイス』に、宮本純乃介さんが出演!
そして清野さんと新アルバムについてガッツリと語ってくれていました!
ももクロからのメッセージから始まった放送では、宮本さんの “援軍” としてNARASAKIさんも電話出演していました(^^)
簡単に放送の流れをまとめてみましたので、聞けなかった方はチェックしてみてください♪


・放送の流れ
夏菜子「ラジオ日本『真夜中のハーリー&レイス』をお聴きのリスナーの皆さんこんばんわ!『ももクロChan』の放送まであと少し!私たち深夜2時に会えるアイドル!」
ももクロ「週末ヒロイン!ももいろクローバーZ!!」
れに「おい!宮本純乃介!私たちももクロのアルバム発売日にラジオ日本でNWAのタイトルマッチをやるらしいじゃね~か!」
杏果「そもそも宮本純乃介、プロレス知ってるの?だってニュージャパンランボーの事とか絶対知らないとおもうよ!」
あーりん「それよりNEWアルバムの曲は、ちゃんとかけてくれてるのかな?あーりんがかけてほしい曲は、もちろんあーりんから始まる『サボテンとリボン』とか、あと『マホロバケーション』もかけてほしいし『MOON RRIDE』もいいし…」
しおりん「とにかく私たちのアルバムをちゃんと紹介しないとカチくらわせるからな!タコ、コラ!」
夏菜子「もし清野とダラシない試合をしたら、私たちが竹刀を持って乗り込むからね!…という事で、ももクロのアルバム曲がたくさんかかる『真夜中のハーリー&レイス』スタート!」

清野「本日、新アルバムが発売です。どんなお気持ちですか?」
宮本「そうですね。どのくらいから構想してたのかな?去年の春あたりからアルバムについて何となく考え始めてはいたので、ようやくこの日が来たかと感慨深いですね」
清野「今日はフラゲ日と言われる日ですが、今日はどんな感じで過ごしてましたか?」
宮本「今日は、もう発表されてましたけど、れにちゃんのソロ曲の作業をしてましたね。『しょこららいおん』っていう。それが3月の9日に39円で配信をするという…」
清野「今までそんなに格安の楽曲配信ってあるんですか?」
宮本「ちょっと…聞いたことないですね。まだ詳細は発表できないんですけど、値段は39円ですね」
清野「それはどこをどうやったらそんなに安くなる?」
宮本「それを今、帳尻あわせてますね(笑) その曲の作業をさっきまでやってましたね」
清野「どんな感じですか?」
宮本「いい感じですよ。僕からは詳しく言えないので、詳しくは高城さんから発表があると思います」
清野「配信の価格が安いからといって中身が薄いわけじゃない?」
宮本「そんなわけじゃないです(笑)」
清野「今日が2/17でしょ?で、3/9に世に出るって。このスピードはなんですか?」
宮本「ひらたくいうと配信だからですね」
清野「お皿(CD)にしないから」
宮本「そうですね」
清野「今後どんどん主流になりそうですね」

清野「アルバムが2枚同時発売。2枚同時に出すってびっくりしましたね。2枚同時の理由は?」
宮本「最初はほんとに思いつきだったんですよ。ガンズの『ユーズ・ユア・イリュージョン』の赤盤・青盤みたいな。あんな感じで、全く別の作品を同日に発売したらインパクトあるな~って考えてたんですけど、そこから企画を膨らませていく過程で…前のアルバムから3年空いてるので、ありがたい事にその間、タイアップシングルが続いたんですね。それらの楽曲を消化するには1枚ではなかなかその中で物語が作りづらいなって。で、考えた末、2枚に分けたっていう」
清野「最近は山下達郎さんばりにタイアップシングルが増えてきましたので」
宮本「(爆笑)」

清野「シングルがいっぱいあるからそれだけで終わるのももったいない。世界観を作るためにも2枚にしたというわけですね。2枚の世界観は悩まれました?」
宮本「そうですね。最初の段階では、いったりきたり、わりとしていて。『5TH DIMENSION』ってい “次元を超えて旅をする” っていうテーマで作ったアルバムがあって、その次に『GOUNN』っていうシングルだったんですね。その後、タイアップ曲になるんですけど。『5TH DIMENSION』『GOUNN』とそれぞれのテーマでツアーをやってるんですよ。『GOUNN』は輪廻の過程を描いている作品で、『GOUNN』で輪廻した後のストーリーをアルバムで表現できたらいいな~ってボンヤリ考えてて。輪廻を経て、もう一度 人として地上に生まれおちるのかな、と。なので、3rdアルバムは “生まれる” という所から “死ぬ” という所までを描く作品にしてはどうかと思って。なので内容がリアルな内容というか…そこに収まらないものを、あえてももクロのファンタジー的な側面を切り取ったものを4thに置こうと。何となく大きい所から入って行きましたね」
清野「ファンの方もとても熱心で、楽曲に対しても意見をお持ちじゃないですか。そういう意見っていうのは宮本さんにも届いているわけですよね」
宮本「もちろん」
清野「気になりますか?」
宮本「気になりますね」
清野「そういったファンの欲求的なものに、どの程度『応えなきゃ』と思うんですか?」
宮本「あ~、わりと参考にしようとは思いますけどね。でもやっぱ、先々のプランがあったりもするので、これはまだ先に取っといてるから、とか自分の中の基準はありますけどね」
清野「難しいですね。いつこのカードを切るのか、とか」
宮本「まさしく」

清野「今日は…アルバムの反応とか気になりません?」
宮本「気になりますね(笑) もう毎回そうですけど」
清野「物事ですから賛否両論は当然ですよね。“賛” はいいですよ。否定的な意見ってなかなか…(笑)」
宮本「(笑) 堪えますよね。でもそういう議論が起こってくれるっていうのは健全だなって思ってて。それが正しいやり方だって思っていて。棒にも箸にもかからないのが、物を作っている側には一番辛いというか」

清野「いろんな方に作曲や作詞、アレンジをしてもらったりっていうのもポイントじゃないですか?このあたりを誰にお願いするかっていうのも宮本さんが決めてるんですか?」
宮本「そうですね。今回はメンバーからの意見とかも一部取り入れて。作家の選定っていうか、誰に書いてもらうかっていう。例えば さださんとか堂本剛さんとかは、本人たち同士の関係で生まれたものだったので。あとは大きく言うと、一番最初に設計図を作るんですね。」
清野「ええ」
宮本「そこでそれぞれのアルバムの流れを作って、1曲目から14曲目まで、1曲目はこのテーマ、2曲目はこのテーマ、という風に設計図を埋めていくんですよ。で、こういうテーマならマイナー調の曲、BPMはいくつくらい、歌詞のテーマはこんな感じだからあの作家さんに書いてもらおう、とか。それを最初の内は自分の中で こねくり回して、ある程度の所まで持っていけたら発注に入るって感じですね」
清野「kwkmさんがマネージャーの仕事をなさってますが、音楽に関しては宮本さんが主導で?」
宮本「そうですね。任せてもらっていますが、でも今回のアルバムのコンセプトとかは、都度…一番最初にはkwkmさんに相談して、どうですかね?って協議しながら作っていきますね」

清野「初めは白い設計図が、だんだん埋まってきて、色もついて、形になるっていうのは楽しい作業じゃないですか」
宮本「楽しいですね。辛いけど楽しいですね」
清野「で、そのやっぱり誰かにお願いして、(どんなものが)出てくるものってわかんないじゃないですか。期待通りのものが出てきた時は会心でしょ?」
宮本「そうですね。でも逆もありますけどね。全然ちげーな~、みたいな」
清野「そんな時はどうするんですか?」
宮本「こういう意図でお願いしたいんで、改めて、ここはこういう風にやってみるのはどうでしょうか?みたいに話し合いですね」

清野「コミュニケーションが何より大事になってきますね。コミュニケーションでいうと、うまくいかなかったのが…ヒャダインさん(笑)」
宮本「ヒャダインきた~(笑)」
清野「触れない訳にはいかないと思うんですよね。いない時期があったんですよね」
宮本「そうですね。しばらく一緒に仕事してないですね。どのくらいだろ?5TH以来だから、ちょうど3年ですよね。3年だよ~…」
清野「実際には全く…電話とかメールとか?」
宮本「ないですね」
清野「同じ空間で顔を合わせることとかは?」
宮本「なかったですね」
清野「へ~…狭い業界の中で(笑)」
宮本「あんだけ一緒にやってたのに(笑)」
清野「いっときは家族以上に会ってた存在が」
宮本「ある些細なきっかけで…」
清野「その仲直りが去年の夏にエコパスタジアムで(笑)」

宮本「(笑)そう、あれ清野さんにも、あれ(実況)していただいて」
清野「そうですよ。プロレスで決着をつけて。あの後を僕は知らないんですよ。kwkmさんとヒャダインさんが戦って、ヒャダインさんが勝って、宮本さんがリングに上がってがっちり握手を…あの後はどうなったんですか?」
宮本「あの後はアルバムにシフトしてますね。実際、あの日 終わった後に、『発表した通り、アルバムを作ろうと思うから、その中に是非参加してほしい』って話をさせていただいて。なんとなく その時の構想で、それぞれのアルバムに1曲づつは前山田さんに書いてほしいと思ってたので、そこで伝えた記憶がありますね。そこからまた会って話すまではしばらく間があいたんですけど」

清野「どうでしたか?しばらくブランクがあってのやりとりは?」
宮本「最初はギクシャクしましたね(笑)」
清野「そうでしょうね(笑) 3年間、口を聞いてない…(笑)」
宮本「どんな感じだったかな?って(笑) でも、割とスムーズにはいきました。打ち合わせもスムーズでした。3rdに入る予定の『なかよし物語』なんかは、ある意味 エコパでの決着の、さらに決着みたいな感じでおとしたんで。で、4thの方も結構…一回打ち合わせが始まれば昔の感じで、ちゃんと議論をしっかり交わしながら出来たからすごくよかったと思ってはいます」
清野「エコパでのプロレスがあってのね。プロレスの意味が…ちゃんと作品にならないと(笑)」
宮本「(笑) ちゃんと回収しないと(笑)」
清野「ただのプロレスで終わっちゃあ意味がね(笑) やっぱり、作品に昇華させないとね」
宮本「作家ですから(笑)」

清野「今日は宮本さんが援軍を呼んできたと。どなたですか?」
宮本「NARASAKIさんですね」
清野「NARASAKIさんといえば、ももクロで言えばおなじみの作曲者」
宮本「そうですね」
清野「NARASAKIさんはなぜチョイスしたんですか?」
宮本「一番最初が『ピンキージョーンズ』で。ナッキーとは、ももクロ前から付き合いがあって。アニメのプロデュースをやっていた時期に一緒に曲を作っていた時期があったんですね。そこからアニメも一通りやらしていただいたんで、アイドルで書いてみてはどうだろうか?っていう風に『ピンキー』の時に打診したんですよ。そこからですね、ももクロは」
清野「ピタッとハマるものがあると?」
宮本「そうですね。割と一筋縄では行かない感じが、あえてそこでももクロやってるっていうのが面白い化学反応が起きて」
清野「他の作家さんとの違いは?」
宮本「そうですね。ロック色は強いですよね。特撮っていうバンドをウチのレーベルでやらせて頂いてるんですが、割とパンクロックで」
清野「じゃあそのNARASAKIさんと電話が繋がってます」

宮本「NARASAKIさん、宮本でございます」
NARASAKI「聞いてました。こんばんわ」
清野「はじめまして、清野ともうします」
NARASAKI「はじめまして」
清野「声が寝てますね」
NARASAKI「いや…全然…寝てます」
清野「(笑)すいません、こんな時間に(笑)」

清野「今回のアルバムにも参加されてますが大変だったんじゃないですか?」
NARASAKI「いえ、楽しく参加できました」
清野「どうですか?改めて出来上がってみて」
NARASAKI「そうですね、全曲満足いった形でリリースできたのでよかったと思います」
清野「いろんな現場でお仕事なさってるNARASAKIさん、ももクロの現場で特別なものってあります?」
NARASAKI「一番最初にやった仕事みたいな感じもありますし、この手のタイプは。一番思い入れがあるというか。今、人気もすごい感じになってますし…はい」
宮本「(笑)なんか様子がおかしいぞ(笑)」
NARASAKI「あの~…酔ざめといった感じです」
清野「(笑)」
宮本「(笑)」

宮本「NARASAKIさん的に『桃源郷』の出来はどうですか?」
NARASAKI「バッチリです。曲順も最初の方に置いてもらって光栄です」
清野「ライブなんかも見にこられたりするんですか?」
NARASAKI「実は結構行ってたりしてます」
清野「レコーディングと違ってライブでお客さんが盛り上がってるのを見るとグッとくるものがありませんか?」
NARASAKI「ちょっとなんか浮き足立ったというか、自分の元から手が離れて、みんなに楽しんでもらってるなって」
清野「現実味がないような感じでしょうか?」
NARASAKI「自分の曲がどうこう、っていうよりお客さんと一緒に盛り上がってる感じなので」
清野「PRポイントがあればお願いしますよ」
NARASAKI「もうみなさん作家さんの人も超気合をいれて作ってる感じがしますし、ももクロのメンバーもタイトなスケジュールな中、いい歌が入ってるな~と思いましたね。自分の曲は超満足してる感じですね」

清野「レーベルヘッドとしては目標はあるんですか?今回の作品の」
宮本「目標?やっぱり、当たり前ですけどなるべく多くの人に聞いてもらえるようにしたいなとは思ってはいるんですけど」
清野「具体的な数字とかはあるんですか?」
宮本「数字は…なんとなくはありますね。なんとなくでしかないですけど、前の『5TH DIMENSION』が発売から何年か経ってプラチナディスクに認定されて、それが枚数でいうと25万枚以上かな?それと同じ土俵には載せたいと思いますけどね」

清野「アイドルという商品…商品というとアレですが、アイドルという商品を売る、提供するという事で他のアイドルを研究したりする事はあるんですか?」
宮本「あ~たまに。研究といえるのかはアレですが、ライブを見に行ったり…」
清野「CDを聞いたりとか」
宮本「そうですね」
清野「ももクロの担当になられてからは、5年、6年ですか?」
宮本「そうですね」
清野「なんといっても “Z” を付けたのは宮本さんのアイディアだと…」
宮本「え~と…まぁ…連帯責任ですけど、アレは(笑) 提案したのは僕だったと思うんですけど」

清野「5年、6年やってると、メンバーも音楽に対するスキル、姿勢とかずいぶん違うんじゃないですか?」
宮本「全然違いますね。音楽に対する姿勢が5年前とかと比べちゃうと顕著に変わったなと。音楽に対しては苦手意識が強かったですので、ブースに入ると泣いちゃったりとか、プレッシャーで歌えなかったりとか。泣くと声が変わっちゃうから、結構大変なんですよ。(泣きが)収まってからまた録って。でも時間があって、もう帰さないとってなったりとか。レコーディングは、あんまり好きじゃなかったんじゃないかなって思います。」
清野「最近はそういう事も?」
宮本「すごくたくましく、表現力もすごく上がったなと思いますし。なにより、今回のアルバムは曲についてとか作家さん、剛さんとか さださんに関してもそうですけど、メンバーと一緒に作った感が強いというか。一緒にディスカッションしながらここまで来た、という感じがしますね」
清野「ほう」
宮本「自分の意思を音楽面でも表現するっていうのをしっかりやって、やりとりがリアルに出来たのが嬉しいなと感じています」

清野「はじめの5、6年前って元気な曲をやっているイメージが強かったんですが今後はどういった音楽性をメンバーに求めていくおつもりですか?」
宮本「今後は、ジャンルとかっていうのはこだわりがなかったりするので、やっぱり本人たちの意思を介入させて作っていけたらと思います」
清野「本人たちの意思とは?」
宮本「今回のアルバムで結構見えたなと思っていて、例えば自分のパートの歌い方とか、楽曲の方向性にしてもそうですし、歌詞の内容とかも、ど頭で打ち合わせしたんですね。なので毎回そういう風にやりたいなって思いますし、楽曲を作る上で本人たちが牽引していく部分が増えていくんじゃないかなって。そのくらい頼もしく感じましたね」

清野「僕も、ももクロの仕事させていただいて、割と人生に大きな影響があったんですけど、宮本さんもありません?」
宮本「人生に影響?」
清野「人生変わったみたいな」
宮本「何だろう。こんな子たちがいるんだって。近いスタッフではあるんですけど、結構元気をもらいますよね。ほんとに伝達能力に長けてるっていうか、身内だから褒めるわけじゃないけど、ほんとに裏表がないし、すごい子たちだなって」
(終了)


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